マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。 米経済指標では、6月の小売売上高が前月比0.6%増となった。5月の0.9%減から幅広い分野で回復したことで、個人消費の減速懸念をやや和らげる可能性がある。先週の新規失業保険申請件数は5週連続で減少し、4月半ば以来の低水準。雇用市場の堅調さが示された。6月の輸入物価指数は前月比0.1%上昇で、市場予想(0.3%上昇)を下回った。7月のNAHB住宅市場指数は、2年半ぶりの低水準だった前月からわずかに持ち直したが、購入費用は依然高止まりしている。 米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性について、ケビン・ウォーシュ元理事は「極めて重要」だとCNBCで発言。その上で、「それはFRBがあらゆる活動において独立しているという意味ではない」とし、現在はパウエル議長の下、権限のない政策領域にまで踏み込んでいるとの認識を示した。JPモルガン株式デリバティブ営業チームのイラン・ベナム氏は、FRBが政治的圧力とは無縁に運営されているという考えは「神話」に過ぎないと指摘。「現在私たちの目の前で起きていることは、これまで何十年にもわたって密室で繰り返されてきた」と述べた。 サマーズ元米財務長官は、トランプ大統領が利下げを要求していることについて、インフレ期待の高まりを招き、長期金利を押し上げる恐れがあると警告した。ブルームバーグテレビジョンのインタビューでサマーズ氏は、「現在の環境で1%程度の金利を支持している主流派の経済学者は、私の知る限り一人もいない」と述べた上で、「そのような措置は、一時的に景気を刺激する可能性はあるが、その代償として極めて強いインフレ心理を招くことになる」と語った。トランプ氏はパウエルFRB議長らに対し、現在4.25-4.5%に設定されている政策金利を最大3ポイント引き下げるよう求めている。 動画配信サービスの米ネットフリックスは4-6月(第2四半期)決算で、主要な指標全てで市場予想を上回った。ライバルのメディア企業が資産売却やコスト削減を進める中、同社が好調さを維持していることが浮き彫りになった。売上高は111億ドル(約1兆6500億円)に達し、1株当たり利益は7.19ドルに急増した。また、通期の売上高および利益率の見通しも上方修正した。ネットフリックスは年初と年末に利用者が増える傾向があり、4-6月期は例年、比較的伸びが鈍い時期となっている。 トランプ米大統領は慢性静脈不全と診断されたと、ホワイトハウスのレビット報道官が明らかにした。ただ、医師はトランプ氏の健康状態について「引き続き極めて良好」と話しているという。報道官によると、トランプ氏は最近撮影された写真で足首の腫れや手のあざが確認されたことを受け、検査を受けた。足首の腫れは、静脈弁の損傷により、足から心臓へ血液を送り戻す働きに支障をきたすことで起こる静脈疾患に関連している。レビット氏は「特に70歳以上に多く見られる一般的な症状だ」と説明した。 参院選、自公過半数割れで想定される4つのシナリオ-政権は正念場に クシュタール、自らの事業悪化と株価下落足かせに-セブン買収断念 トランプ氏のエヌビディア巡る方針転換、米中「包括合意」への布石か |