Five Things to Start Your Day: Japanese Edition 日本語版
マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。 中東を訪問中のトランプ米大統領は、サウジアラビアが対米投資を1兆ドルに積み上げる意向を示したと述べた。米政府は当初、サウジが6000億ドルの投資を確約したと発表していたが、サウジ
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マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

対米投資「1兆ドルに」

中東を訪問中のトランプ米大統領は、サウジアラビアが対米投資を1兆ドルに積み上げる意向を示したと述べた。米政府は当初、サウジが6000億ドルの投資を確約したと発表していたが、サウジのムハンマド皇太子がその後、1兆ドルに投資を引き上げるよう取り組んでいると述べた。リヤドで開催された投資フォーラムでは一連の大型案件が発表され、イーロン・マスク氏はサウジが航空と海運分野でスペースXの通信サービス「スターリンク」利用を認可する方針だと明らかにした。

半導体アクセス拡大

トランプ米政権はアラブ首長国連邦(UAE)に対して、エヌビディア製の最先端半導体100万基以上の輸入を認める取引について検討している。複数の関係者が明らかにした。一方、エヌビディアとAMDは、サウジアラビアの人工知能(AI)企業ヒューメインの大規模データセンタープロジェクト向けに半導体を供給する。エヌビディアのジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)がトランプ氏のサウジ訪問に合わせて投資フォーラムで発表した。エヌビディアとAMDは、新たな顧客層開拓の一環として、国家主導のAIプロジェクト(ソブリンAI)を取り込むことを重要な戦略と位置付けている。

関税の影響まだ

4月の米消費者物価指数(CPI)は、コア、総合ともに前月比の伸びが市場予想を下回った。衣料品や新車など関税引き上げの影響を受ける項目では、予想されていたような価格上昇は見られず、企業がコスト転嫁を今のところ急いでいないことを示唆した。一方で、旅行や娯楽といったサービス分野は弱く、消費者がレジャーなどの裁量的支出を抑えている可能性がある。食料品の価格は2020年以来の大幅低下となり、特に卵の値下がり幅は1984年以来の大きさとなった。

利回り重視

日本生命保険は海外のローン担保証券(CLO)投資で、これまでのAAA格からAA格にも対象を広げることを検討している。投資利回りの向上につなげたい考えだ。最高投資責任者(CIO)の河﨑圭助氏はインタビューで「チャンスがあればAA格もやっていきたい」と説明。リスク管理面などでの社内手続きは既に終え、準備を整えたという。日生は2024年度にCLOへの投資を開始した。ブルームバーグのデータによると、米5年国債の利回り4.1%に対して、CLO流通市場での現在のAAA格の利回りは5.2%前後、AA格は5.6%前後、A格は6%を超える。

3%弱削減

米マイクロソフトは、全社で人員の3%弱に相当する6000人を削減すると発表した。管理職の階層を減らすことに重点を置くという。全ての地域や階層が対象で、傘下のビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインでも削減があるという。同社は定期的に人員削減を実施するが、優先分野への人員再配置が目的であることが多かった。ここ数年はAIサービスやクラウドコンピューティングサービス「Azure(アジュール)」を支えるデータセンターへの投資費用がかさむ中で、コスト抑制の圧力がかかっている。

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