マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。 トランプ米大統領は、大型減税法案への批判を強めるイーロン・マスク氏について、「実に失望した」と記者団に発言。法案に盛り込まれた電気自動車(EV)に対する税制優遇削減が不満なのだと述べた。これに対しマスク氏は「なんという恩知らずだ」と投稿。トランプ氏の発言中にリアルタイムで反論するという異例の展開をたどった。その上で「私がいなければトランプは選挙に敗れていた」と主張。両氏の溝が広がっていることが鮮明となった。テスラ株は一時17%余り急落した。 トランプ大統領と中国の習近平国家主席が電話会談。貿易問題を話し合い、今後さらに協議を実施することで合意した。トランプ氏は「主にレアアース磁石やその他一部の争点に関して、整理することができた」と述べ、会談を「非常に良い」と評価した。習氏は米国による「ネガティブ」な措置の解除を求め、中国はジュネーブで合意した内容を順守していると主張した。両首脳は誤解の解消に取り組む必要性を強調し、互いの訪問を歓迎する姿勢を示した。 日本製鉄とUSスチールは141億ドル(約2兆260億円)規模の統合について、トランプ米政権と最終合意する見通しだ。世界2位の製鉄会社誕生に向けた1年半に及ぶ交渉が終了することになる。両社と米政府との協議は現在も継続中で、合併合意の期限である18日までに結論に達する見通しだという。非公開情報だとして匿名を条件に関係者が明らかにした。 欧州中央銀行(ECB)は今サイクルで8回目となる利下げを実施。政策金利を0.25ポイント引き下げ、2%とした。インフレ率が2%を下回る水準に落ち着き、米国の関税措置がユーロ圏経済に打撃を与えていることを背景に、景気下支えを図った。決定は市場の予想通りだった。声明では「インフレ率は現在、中期目標である2%付近にある」と指摘。ラガルドECB総裁は、利下げ局面の終わりに差し掛かっているとの見解を示した。 トランプ大統領はウクライナとロシアの和平合意を仲介する前に、両国が「しばらく交戦」する必要があるかもしれないとの考えを示し、戦争終結への気配が見られないと自ら判断した場合には、両国に新たな制裁を課す可能性も示唆した。トランプ氏はドイツのメルツ首相との会談で、「時にはしばらく交戦させておくものだ」と述べ、「ホッケーや他のスポーツでも見られるように、審判が数秒間そのまま様子を見てから止めに入ることがある」と話した。 米貿易赤字、4月は過去最大の縮小-前倒し需要終了で輸入急減 (2) 米利下げ、9月開始観測強まる-雇用指標の軟化で市場織り込み進む 赤沢再生相、米中首脳の電話会談に発言控える-「緊張感持って注視」 |